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11.原方

暮らし・産業・文化

上八田那賀都神社の大嶽講

上八田薬師堂にある那賀都神社(なかとじんじゃ)では、大嶽講(だいたけこう)がいまも行われています。

ろうそくに火をともし、太鼓をたたく音に合わせて「ダーイターケサーンナーカトーノジーンジャー、オーヤーマズーミノーカミー、オーイーカヅチノカミ、タカオーカミノーカミ、ロッコーンショージョー、ツツシミウヤマイテ、キーガーンタテーマツールー」と節をつけて何度も祝詞を唱和します。

 講の手順をまとめると、「講の仲間が集まったら堂の中に入り、年長者が太鼓をたたいて音頭をとって、『大嶽山那賀都神社祝詞』を10回皆で唱える。
その際、回数を間違えないように、白い碁石を並べて数える。さいごにもう一度みなでゆっくり同じ祝詞をあげておしまいにする」というものです。


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祝詞のあとは、おぶっくを下げて、持ち寄った漬物やお菓子、煮物など食べながら歓談します。
この大嶽講は、三富釜上口赤の浦の大嶽山那賀都神社を信仰するもので、祝詞に出てくるオオヤマヅミノカミ(山の神)、オオイカズチノカミ(雷の神)、タカオカノカミ(水の神)がご祭神です。ここでは、明治時代に勧請したようです。
かつては、毎月15日の夕食の終わった夜に集まって行っていましたが、戦後昭和30年代後半から夕方にやるようになり、平成にはいってからは午前中に行うようになりました。
さらに、近年は5月から10月までは果樹農業が忙しいので、講は休みになるとのこと。
11月には講をするが、12月から3月までの寒い時も、最近は休んでいるそうです。

結果的に、昔は月に一回、夜にろうそく立ててやっていたのが、現在は一年のうち4月と11月に行う程度だとのことでした。
昔から講には、おばあさんたちだけが参加するものだったそうですが、上八田では、この大嶽講を熱心にしているおかげで、「特攻隊志願者一名を除いて、兵隊に行った人が全員無事に帰ってきた。戦死者が出なかったの」だそうです。

昭和30年代くらいまでは、年に一回の那賀都神社の祭り(3月18日)の時に、神社から、道祖神までの50メートル位に提灯をかけて、神輿(現在もお堂の中に保管されている)も繰り出してお祭りし、演芸会もやったのを覚えているそうです。

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