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上宮地のキウイ栽培

 上宮地区内で果樹農家を営む野田家シュンゾウさんにお話を伺い、10月のキウイの収穫中の農園に案内していただきました。目の前に広がる農園を見渡すとたわわに実った、すずなりの「ゴールデンキングキウイ」。「ゴールデンキングキウイ」は黄色い果肉で酸味の少ない最近流行の品種、野田家では今から15年ほど前(平成17年頃)から生産しているそうです。


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 例年、シュンゾウさんが熟期を見極めて収穫日を決め、号令がかかると、家族と親族、加えて、近所にお手伝いさんを何人か頼んで、二日間で一気にすべて収穫するのだそう。水はけの良い斜面地に棚づくりされたキウイを、ハサミを使わずに、手で優しくつかんだ実を茎との付け根のところでキュッとねじるようにして、端からきれいに全部収穫していきます。
 シュンゾウさんがキウイを栽培しはじめたのは昭和30年代の終わりごろ。養蚕農家だった父母から独立して、ニュージーランドから苗を仕入れ、「ヘイワード」という緑色の果肉のキウイの栽培をはじめました。
 同じ南アルプス市内におけるキウイ栽培では昭和時代に多くの出荷量を誇った八田地区が知られていますが、昭和49年に米の減反政策により栽培を開始したとの記録がありますので、シュンゾウさんのキウイ栽培への参入は、南アルプス市域では、最も早い時期に行われたといえます。
 その後、キウイは昭和時代終わりごろから全国各地で栽培が開始されたため、生産過剰により価格が暴落し、シュンゾウさんは、キウイ「ヘイワード」栽培を一時止めて、スモモの「貴陽」とビワのハウス栽培に転換したのだそう。後に、ブドウの「シャインマスカット・ゴルビー・藤稔」へと、時勢に合わせて主栽培作物を換えて、15年ほど前に再び黄色い果肉のキウイ「ゴールデンキング」を植えました。
 山梨でのキウイ栽培のほとんどは、このブドウ棚と同じ設備を利用しています。シュンゾウさんは現在数少ない、コンクリート製の支柱を使った昭和の葡萄棚を造ることのできる技術保持者であります。シュンゾウさんのように葡萄棚を造る技術を持つ人は発祥の山梨県内といえども、昭和時代でもそれほど多くはいなかったそうで、南アルプス市内全域に加え、北巨摩郡方面にまで頼まれて造りに行ったそうです。

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