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高尾集落

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 櫛形山中腹の標高約800m~900mに立地する集落です。

かつては「鷹尾」と表記されており、これは、昔、日本武尊が酒折の宮から櫛形山を眺め、鷹が巣に座している姿に見えたことから「鷹座巣山」と呼ばれたという伝承によるもので、尾の北側にある集落を「北鷹尾」、つまり現在の「高尾」地区と呼ぶようになったと言い伝えられています。ちなみに南高尾は平林地区(現富士川町)です。



 集落の西端には式内社に推定される穂見神社が佇み、東南方向に傾斜し眺望が開ける位置に広がります。
 江戸時代を通しておおよそ20戸前後があったとされ、林業が盛んとなった昭和の戦後まもなくにかけては最も戸数が多く、30戸を超えていました。
 写真は昭和33年頃の様子です。静けさの中にも子供たちの声が聞こえてきそうな昔懐かしい「高尾」の風景です。

[画像:個人所有]

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 その後、輸入材の普及や、薪、炭に変わる燃料が主流になると、徐々に住民は里へと降り、現在は数軒となっています。
民家の点在する地域は主に二地域に分かれ神社の膝元に展開する地域(2枚目写真)、眺望の開ける地域(3枚目写真)とに分布しています。
集落を散策すると、神々しい雰囲気に包まれたパワースポット「穂見神社」をはじめ、茅葺屋根の古民家や石塔など、道すがら山間集落のノスタルジックな風景に出会え、高尾集落の歴史に裏付けられた本物の魅力に溢れた集落といえます。散策におススメです!

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