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中畑遺跡

 櫛形西地区多目的広場の建設に伴って平成14年に発掘調査が行われました。
 縄文時代前期前半(約6,000年前)という市内で最も古い住居址群が発見されています。その他、縄文時代中期から後期、晩期、弥生時代中期から古墳時代初頭までの集落など、連綿と人々の暮らしが営まれていたことがわかりました。
 南アルプス市で最初の定住生活といっても良いかもしれない、縄文時代前期の住居跡から出土した丸底の土器です。薄手のものも多く、伊那地方で多く見られる「中越式」が南アルプス市では初めてまとまって出土しました。
 また、六科丘遺跡と同じく、弥生末~古墳出現期の住居跡は火災にあい、焼けたものが多く発見されています。
 西北端からは古墳時代中期の低墳丘墓が発見され、墳丘はすでに削平されていましたが、周溝が検出され、ブリッジの方向が富士山の方向を向いていることがわかりました。5世紀代のものとみられています。
 発掘では、周溝の中に葺石とみられる礫がみられました。全体に葺かれていた可能性もありますが、あるいは縁取るように裾部分だけに葺いたものなのかもしれません。現在のホームベース付近の頭上にあった古墳です。

(語り部:平成23年度櫛形西小6年生)
西地区有名計画のパンフレット(櫛形西小学校6年生作成)
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