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時代で選ぶ - 昭和

ファンシーな壁掛けフックに記された北岳の標高

芦安地区で収蔵した木製の壁掛けフックです。土産物として売られていたものなのか、何らかのイベントで配布されたものなのか、は不明。バブル時代に流行した、いかにも昭和末期的なキャラクター感が漂うペンギンやキツネ、特徴的な「ファンシーグッズ」ですね。
ファンシーは実用的なことはあまり気にしないので華奢なフックですが、ここで注目していただきたいのは、キャラクターの横に貼られた北岳の数値です。
「3192m」「3192.4m」という数値が記されていますが、現在の北岳の標高と違いませんか? 確かに数字の横に「標高」という文字はありませんが・・・。標高でしたら、1メートル低い気がします。
現在、北岳の最高標高点は、富士山に次ぐ高さを誇る「3193m」と知られています。それもそのはず、どうやら20年ほど前に測量し直され修正されました。
ですからこの壁掛けフックは、少なくとも20年以上前のものであり、さらにファンシーなキャラクターたちが全盛期だったバブル期は昭和60年から平成3年頃までなのを考え合わせると、やはりちょうど昭和末期から平成時代初めにかけて作られた資料だと判断できます。
現在、国土地理院HPのGSI Mapsで北岳山頂付近を見ると、3等三角点標高が3192.5mで、最高標高点は3193mと2か所の標高を示す数字を確認できます。当時はまだ最高標高点の測量はされておらず、そのかわり北岳の頂上に最も近い三角点の標高が3192メートルとされていたので、こういうことになっていたのですね。
北岳登山への玄関口である八田地区芦安広河原にて、今年も6月22日に2024南アルプス開山祭が行われ、蔓払いのセレモニーの後夏山シーズンが始まりました。今日も多くの登山者が広河原を起点として北岳山頂への山行を楽しんでおられることでしょう。
[令和4年7月の野呂川橋]
[昭和37年10月31日 野呂川橋渡り初めの様子(西野功刀幹浩家資料より・南アルプス市教育委員会文化財課蔵):60年ほど前に完成した野呂川橋のおかげで南アルプスの山々への山梨県側の玄関口となる広河原が整備された]

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