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時代で選ぶ - 昭和

上八田の百万遍

 南アルプス市白根地区上八田4区では、所属する薬師小路(やくしこうじ)・西小路(にしこうじ)・大下小路(おおじもこうじ)で百万遍講が小正月の時期に合わせて行われます。
(←西小路の様子)

 百万遍は地域の人々が集まって鉦(かね)と太鼓を鳴らしながら念仏を唱え、疫病退散や家内安全を願う行事です。
年に一度の百万遍講は地区内の当番の家(当家・とうや)の座敷を道場として、一年ごとに順に各家を回って行われています。
その年の道場となった家に男性のみが集まり、座敷内に縄張りがされ、梵天(ぼんてん)と呼ばれるオシンメイ(お注連)や御札、提灯、など独特なしつらえがされます。
 特に、西小路の場合は、天井の真ん中から一枚の紙を長く切り下げてつくった天蓋が吊るされるので華やかです。
一方、大下小路の会場の飾りは、提灯とお札を吊るし、梵天飾りを曼荼羅の下に置くのは同じですが、天蓋はなく、縄張りに掛けてある紙飾りの切り方や折り方が違います。
(←大下小路の様子)

 八田の百万遍講のはじまった年代はわからないそうですが、
「かつて上八田諏訪神社の脇に浄土真宗の寺があり、その阿弥陀堂で行われていた百万遍が、檀家によって現在も受け継がれているものだ」といいます。
 百万遍が行われるにふさわしい異空間となった部屋に人々が集まり、太鼓と鉦の担当者が配置につくと、いよいよ百万遍講のはじまりです。
「ドンドンドン、チリンチリン」と太鼓と鉦が交互に打ち鳴らされる中、前方の曼荼羅を拝むように座った人々が手を合わせながら、口々に「ナンマイダー」と何度も唱えます。

 昭和20年代くらいまでの百万遍は、計三日間で行っていたそうです。
また、昭和30年代位までは、現在のように男たちだけが参加していたのではなく、百万遍の当日は、当家(とうや)で朝から小豆粥やおぶっく等の振舞いがあり、女も子供もみんな集まってきて百万遍に参加したとのことでした。
さらに百万遍講の終わった後は翌日にかけて、近隣の青年たちもやってきて、当家に泊まり込みで宴会をして大騒ぎだったそうです。
「三日目の片づけの日は半分酔っ払いでやったもんだ」と思い出を話してくださいました。
「昔は楽しみが少なかったので、百万遍を3日かけて存分に楽しむことが許されたのだと思う」とのこと。

 百万遍は、皆で念仏を唱える行為だけでなく、会場となる部屋の飾りつけをする過程そのものが、その地域固有のアイデンティティを形成し、象徴する大事なツールとなっています。

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