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徳島堰ウォーク#1 頭首工(取水口)~小水力発電施設

徳島堰は、韮崎市上円井の釜無川から取水し、南アルプス市曲輪田新田まで伸びる役17kmのかんがい用水路です。寛文5年(1665)、江戸深川の町人徳嶋兵左衛門が甲府藩の許可を得て工事に着手し、寛文7年には曲輪田の大輪沢(堰尻川)まで通水したといわれています。
それから昭和40年代に釜無川右岸土地改良事業によってコンクリート化され、「原七郷はお月夜でも焼ける」といわれた御勅使川扇状地扇央部の常襲干ばつ地域にスプリンクラー網が整備されるまで、開削から300年の間に大雨による埋没など度重なる逆境乗り越え、現在の徳島堰の形となりました。
そんな南アルプス市の豊かな田園や果樹園の景観を守り続けてきた徳島堰ですが、実際どのようにして取水され、どんな旅路を経て私たちの暮らす南アルプス市までその水がやってくるのでしょうか!?今回はそんな徳島堰を流れる水の旅路を追ってご紹介していきます!
頭首工(取水口)
釜無川右岸・韮崎市円野町上円井地先にある徳島堰のスタート地点です!
江戸時代の築造当初は木材や石などでできていたため、洪水のたびに破壊され取水が出来なくなってしまうこともしばしばありました。後の昭和18年に竣工した徳島堰改良工事で施設はコンクリート化され、大洪水などの時に閉められるよう取水口には強固な水門などが設けられたことで、以降は安定して取水をすることができるように。
しかしコンクリート化されたとしても取水口への土砂の流入などが絶えず、常に管理が必要な状態にありました。そんな問題を克服する方法として、日本発送電力(現東京電力)釜無川第三発電所(昭和13年2月完成)の放流水を直接徳島堰に導く方法がとられました。発電用のタービンを損傷させてしまわないよう土砂を除去されている放流水は、灌漑用水にはとても適していたのです。
第三発電所の放水口は、頭首工の役200メートル上流左岸にあり、その放流水を釜無川の河床下を横断して導水されました。昭和40年(1965)から昭和49年(1974)にかけて行われた国営事業「釜無川右岸農業水利事業」で全面的に改修され、現在の頭首工(取水口)の姿になっています。
ここからいよいよ徳島堰の水たちが前途多難な長い旅路へと出発していきます!
寺沢サイホン
南アルプス市の土地を潤す任務を果たすべく、意気揚々と長い旅路へと繰り出した徳島堰の水たち!しかし出発して早々に頭を抱えることになってしまうのです・・・。というのも徳島堰の行く手には(上円井地区)には古参の「寺沢川」が横断しており、新参者の徳島堰はそれらをどうにか越えなければ前に進むことができないのです。序盤も序盤に関わらず、徳島堰第一の難所です!そこで救いをもたらす装置、「寺沢サイフォン」が登場するのです!「サイホン(サイフォン)」とは徳島堰のような用水路にはよく使われている装置で、真空状態のまま水中地下に潜り込ませた水を、再び目的地まで押し上げる装置のことを言います。つまり徳島堰を流れている水たちはこの「寺沢サイホン」があることで寺沢川を越えることが出来るというわけです!
三井沢サイホン
実は徳島堰における「サイホン」はこの寺沢サイホンと、もう少し下流の下円井地区にある三井沢サイホンの2箇所しかないとても貴重なポイントなのです。
戸沢暗渠
三井沢サイホンを下ると下円井地区と入戸野地区のちょうど境目の辺りにまた難所が現れます。徳島堰の河床位とちょうど同じぐらいの高さに「戸沢」が目の前を横断しているのです。ただもう臆することはありません!徳島堰には「サイホン」という武器がありますから、先ほどのように一度戸沢の下に潜り込めば・・・と、徳島堰は戸沢手前で戸沢上流側に向かって大きく湾曲しているではありませんか!追って進んでみると丁度この不自然な湾曲の折り返し地点、戸沢との交差地点に「戸沢暗渠」が現れるのです。「暗渠(暗渠)」とは地中に埋設された河川や水路のことであり、わかりやすくいうと地中を通る水路のトンネルのこと。一見「サイホン」と構造上同じようにも思えますが、一度障害物の下に下降して横断した後に、真空状態の力を利用して再び浮上させる「サイホン」とは違い、同じ河床位を保ちながら障害物の下にトンネルを通して横断させるのがこの暗渠。トンネルですから真空状態でもないのでサイホンとはまったく別の構造なのです。
つまりこの暗渠手前の不自然な湾曲は、サイホンを用いて同じ河床位の戸沢を横断させるのではなく、戸沢上流に回り込み戸沢の河床位が高くなった地点に暗渠を作るための意図的なルートだったと言うことです!
サイホンにくらべ、暗渠を作るほうが多少は労力をかけずに済んだからなのか・・・。ともあれ時には「回り道」も旅路の醍醐味!この難所もなんとか乗り越え徳島堰の水は進んでいきます!
小水力発電施設
徳島堰の任務は「南アルプス市の地を潤す」こと。でも実は徳島堰が私たちの暮らしにもたらしてくれているのは「水」だけではありません。戸澤暗渠からもう少し下流、円野町入戸野地区に入ると突如小水力発電所が現れるのです!正式名は「徳島堰入戸野第三発電所(振子式下掛水車)」と言い、下流に向かって第二発電所、第一発電所と計3ヶ所にわたって徳島堰の水力で発電を行っています。これらは温室効果ガスの排出削減や、電力エネルギーの自給率向上の観点、またエネルギーや環境に関する地域の学びの場として国と県、韮崎市が負担をし合って導入した施設で、1年間の発電量は一般家庭の43軒分程度というから驚き!
水に留まらず、今や生活に欠かせない電気まで届けてくれている徳島堰に感謝ですね!

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