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真っ赤な種痘の接種済証

ひときわ目を引く真っ赤な紙。大正時代初期に行われた種痘(天然痘の)の接種済証です。
2期に分けて行われていた接種のうち、1期目の際に渡された証書はこんなに鮮やかな赤色だったようです。2期目は白い紙だったようですけれど、この1期目接種済証の真っ赤な色づかいが、江戸時代から続く疱瘡除けの習俗を彷彿とさせます。
疱瘡は天然痘という伝染病のことで、南アルプス市域では、幕末から藤田村の医家広瀬家によって予防接種(種痘)が行われるようになりました。しかし、明治期以降にも幾度かの流行があったようですから、先人たちにとって身近に起こりうる恐ろしい病気の一つであったことはまちがいありません。
市内には疱瘡神と刻まれた石造物が2か所ほど存在しているほか、文化財課で所蔵している明治末から大正期の資料にも、赤いものを嫌う疱瘡神を追い払う目的で飾られた、真っ赤な髪と衣服をまとった「猩々(しょうじょう)」と呼ばれる中国の妖怪を模した人形があります。
当時の人々にとって、天然痘の予防に種痘を受けるともらえる接種済証が、真っ赤だったというのは、その効果を後押しするような安心感を与えられていたのではないかと思います。それまでの疱瘡除けの習俗が身についていたなら、護符のように、おもわず玄関に貼っておきたくなったり、常時携帯したくなるような鮮やかな赤です。
その他、この接種済証をよくみると、『善感』という文字が見えますが、「免疫がよくついた」という意です。
そして、最後に「注意」の記載があり、その中に『当該吏員ノ請求アルトキ此証ヲ提示セズ若クハ之ニ代ルベキ証明ナキ時ハ拾圓以下ノ科料ニ處セラルベシ』と記されていて、この接種済証が無い場合は十円以下の罰金が科されることもあるというのですから、少し恐ろしいです。接種の有無による差別が起きないように、いろんな議論がなされている現在の日本では、まずこのような記載はされないでしょう。

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