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飯野の雛人形

南アルプス市飯野のあるお宅から90年ほど前の雛人形をご寄贈くださるとの連絡があり、受け取りに伺いました。

奥様が、私たちに見やすいようにと、二十年ぶりに雛たちを箱から出して飾ってくださっていました。
左奥の昭和初期製作と考えられる御殿飾り雛(ごてんかざりびな)は、奥様が韮崎市からお嫁にいらした時に、彼女のお母さまが家にあったお雛様を飯野家への嫁入りに持たせてくれたものだそうです。
この古今雛(こきんびな)は男雛と女雛にともに破損がなく、持ち物も丁寧に保管されていました。

奥様の嫁入り前から飯野家にあったお雛様だそうです。
100年ほど前に甲府の雛問屋で製作されたものでしょうか?明治から大正、昭和のごく初期にかけて甲府盆地周辺各地の人々が購入したと思われる比較的大型の古今雛の類に属するかと思います。

古今雛の手前に飾ってあるのは、左が「太田道灌の山吹伝説」で右が「花咲爺さん」の物語を題材とした雛ですね。
内裏雛の周りに飾られるいわゆる「添え雛」といわれる類の一種ですが、このタイプにはいろいろな物語にモチーフがあって面白いのです。
それぞれの物語の再現シーンを読み解くと、さまざまな教訓を私たちに与えてくれます。
奥様はこちらの
「蓑を所望した太田道灌へ機転のきいた対応をした聡明な女性」の物語(山吹伝説)の雛が特にお気に入りだそうで、この雛を前に「七重八重花は咲けども山吹の実の一つだになきぞ悲しき」の歌を交えて、山里の貧しい家の娘でも教養を磨く大切さを説く故事として、鮮やかに語ってくださいました。

その話を聞いて、多くのモチーフの中からこの雛を選んで送った人の気持ちが理解できましたし、また、飾られた雛を前に、人形それぞれが持つ物語を年長者が幼いものに語って聞かせたであろう、かつてのひな祭りの光景も想像できました。
雛人形の楽しみ方の奥深さにあらためて感じ入ります。
雛様たちを梱包して車に積んだ私たちを、奥様が「お嫁に出すようで、悲しいような。でもうれしい。」と涙をにじませながらお見送りくださいました。

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